必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
―― チーン ――
エレベーターを降りると直ぐに “BAR 葵 ”と書かれた看板に重厚さと気品で満ちている扉が目に入った。
その扉をなんの躊躇いもなく開ける蓮さん
「いらっしゃいませ〜!蓮。待ってたわよ〜!」
嬉しそうに葵さんがカウンター越しから蓮さんに話しかけた。
『あぁ。』
そう葵さんに返しただけで私の手を引きカウンターに腰かけた。
『望も座りな。』
『・・はい』
居心地の悪さを感じながら席に着いた