必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》



「何飲む〜?蓮はいつものでいいわよね!望さんは何にする?」



『えっ?あっ・・『葵。その前に話しがあるんだ!』



“いつもの”
そんなささいな会話の言葉ですら二人の仲を垣間見る事ができ、耳から離れなくなり葵さんの質問にうまく反応できなかった私の言葉を遮り横から蓮さんが話し始めた。




『葵。お前望と初めて会った日、望に何言った?』



「ふふっ!蓮とは〜長〜い!深〜い仲よ!ってね!」




長い、深いを強調して、首を傾げながらにっこり笑う葵さん。



何度聞いても、その言葉は途轍もないほどの威力が容赦なく私に襲い胸に鈍痛を与え、それを悟られないように俯くことしか出来ない。




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