必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
『ふふふっ。』
その行動が余りにも蓮さんには不釣り合いでーー。
思わず笑ってしまった。
心の中に春の陽射しのような温かく穏やかさが戻ってくる。
『笑い事じゃない。この二日俺は生きた心地がしなかったんだからな!』
そう蓮さんが言った瞬間ーーーー
ーーーー目の前が暗くなった。
・・えっ?!
顔は蓮さんの胸に―――
背中は蓮さんの腕が―――
頭には蓮さんの顔が―――
ふわっと香った蓮さんの香水――
抱きしめられている―――と理解出来るのに数秒・・・・