必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
私が伝えた言葉に驚いたのか、今度は蓮さんが理解出来なかったみたいで抱きしめていた腕を離し。
『・・えっ?』
私の目を見つめながら聞き返された
『蓮さんが・・好きです。』
見つめられながら言う恥ずかしさで最後の方は声が余りにも小さくなってしまった。
『・・・・・。』
ほんの僅かな沈黙が数時間の様に感じる。
『・・蓮さッ――?!』
不意に唇に感じた自分以外の熱にーーー。
『望キスの時は目を閉じろ。』
一瞬の出来事に驚きで言葉失う私を見てくすっ。と笑うと耳元で蓮さんが吐息混じりにそう囁いた
『・・はい。』
『好きだよ。望』
優しく微笑むともう一度優しいキスが降ってきた