必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》



店内の奥にあるキャストの子達専用の部屋で化粧、髪のセット、着替えをし、蓮さんの元に行こうとドアを開けようとドアノブに手をかけようとした時、百合さんが入ってきた。



『お店今日で辞めるみたいね。でも元気出たみたいで安心したわ。同伴してきた方が望さんの悩みの根源だった方かしら?』


優しく微笑みながら尋ねてくる百合さん



『はい。百合さんに励まされて私の気持ちをちゃんと伝えました!百合さんに出会ってなかったから私はきっと自分の気持ちに背をむけて、逃げて一生後悔してたに違いありません。だから今日百合さんにちゃんと会ってお礼を伝えたくて・・。でも、その事を蓮さんに伝えたら、一緒にお店に来るって事になっちゃいまして・・』



『ふふふっ。望さんが辞めちゃうのは寂しいけど、幸せになってね!いつでも連絡ちょうだいね!』


『本当にありがとうございました!!』





百合さんの優しい言葉に自然と涙が頬を伝った―――


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