必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
『こんな所で女の子一人は危ないよ。』
一瞬ビクッとして俺の存在に気付いた女が、警戒しながらも俺の方に顔を向けた
やっぱり、泣いていたか・・。
こんな所で一人で泣いてるなんて無防備過ぎないか?
それとも狙い?・・計算??
『・・ぃえ・・・だッ・・大丈夫・・です・・から・・』
つまりながらも答えた
言葉をちゃんと話せない位、泣いていたのか?
『う〜ん。・・でも夜遅くに雨も降っているし女の子が一人で泣いてるのは危ないよ。』
俺がそう言った瞬間、彼女は
見られた!みたいな顔をして背けた
何故顔を背ける?
涙は女の武器だろ?
その涙を最大限に利用して男に同情を求めるものなんじゃないのか?
なんで敢えて隠す必要があるんだ??
ーー気になってしまった。