必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
その様子にホッとしていると耳元で
『俺の横に座ってもいいのは、望だけ。』と、
誰にも聞こえない様に囁かれ自分の顔が一気に赤くなるのがわかり、それをえみりさんに見られない様に俯いた。
「お名前聞いてもいいですかぁ?」
「お年はいくつですかぁ?」
「お仕事は何されているんですかぁ?」
「お名刺あったら頂けますぅ?」
私が俯いているのをいいことに、ここぞとばかりにえみりさんの一人クエスチョンマシンガントークが発動されている。
「あっ。そうだ!私の名刺渡しておきますね!裏に携番とアドレスーーー・・・
ドンッ。と飲んでいたグラスが割れるんじゃないかの勢いでテーブルにグラスを置いた蓮さん。
グラスを思い切り置いた音が店中に響き渡ったり、まわりのお客様もキャストの子達も私までもが驚きのあまりに蓮さんに釘付けになる。