必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
『やっと笑顔になったな。』
『・・・えっ?!』
蓮さんの声で我に返った。
『すみません。・・夜景があまりにも綺麗だったもので・・・』
自分の子供っぽ過ぎた行動に恥ずかしくなり俯いた
『ははッ。いいよ。飽きるまで見て。あっ。でもその前に望の部屋とか色々案内するから来て。』
そう言って手招きをする
『はい。』
・・・望・・・
蓮さんに初めて名前を呼ばれて胸がドキッとした。
友達や祖父母、健次だってみんな望って呼んでいたのに。
なのに―――
蓮さんに名前で呼ばれて
胸が締め付けられるように痛くなったのは
ーーーなんでだろう?