必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》




リビングに戻ると、これまた座るのも躊躇う高級そうなテーブルを挟んで向かい合う様に座る



『望の仕事の話なんだけど。』


『はい。』


『何かもうやりたい仕事とか決まってるの?』



『いえ。まだ何も考えていません。とりあえず明日、職安に行って住み込み可能な仕事を探して決めようと思っています。』



成り行きとはいえ、一晩蓮さん家にお世話になったとしても何日もお世話になるつもりは更々ない。


こんなに素敵な人なんだからきっと彼女や奥さんがいるに違いない
その人にも申し訳ない



だから何としても明日中には仕事を決めてきたい。





“彼女、奥さん”
そう思った刹那、胸が一瞬痛くなった・・・


だけど、その事は気のせい。


痛くなる理由ーーー



きっと・・・気のせいーー





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