必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
家事はやりだしたらキリがない。
ましてや蓮さん家程の大きさになったらどんなに頑張っても到底一日では終わらない
健次と暮らしていた家は少し古いアパートだったから、正直適当に手抜きをしていた・・
だけど蓮さん家はどこもかしこもピカピカだから手を抜けばすぐにわかってしまう
『手抜き女』とだけは絶対に思われたくない!!
大掃除かッ!って位に丁寧に隅々まで掃除をした。っていっても元々が綺麗だから最初とあまり変わらないんだけど・・・
無我夢中で取り組んでいたから、お陰で余計な事を考えずに済んだ。
きっと、今頃一人だったらヘコミにヘコんで落ち込んでいたし、もしかすると・・・。
冷静になれた今だからこそ、昨日少しでも一瞬でも“死”を考えてしまった自分が恐ろしい。