必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
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同棲している彼氏の家に買い物から帰宅すると
玄関に私の靴ではない、可愛い靴が置いてあり、健次の友達でも来ているのかな?と呑気に部屋に入ると
目を疑うような光景が飛び込んできた。
違う。違う。
これはきっと何かの間違いだ。
もしかして部屋を間違えたのかもしれない。
だって、こんな事って、ドラマの世界だけの話
現実じゃあり得ない。
だけどーーー
男の方を見ると間違いなく
彼氏の健次と知らない女がベットの上で裸同然で抱き合っていた
『・・誰?・・その人?』
震える手を必死に堪えて、否定や言い訳を聞きたかったのに。
『はっ?見てわかんねーの?コイツ新しい女!つまりお前はもう用済み。いらないわけ!』
呆然と立ち尽くす私に容赦ない言葉が浴びせられる。
こんな状態なのに、少しの動揺も焦りすら、この二人からは一切感じられない
寧ろ、なんの躊躇いも悪びれる様子もなく、私を見下し冷たい目をしながら健次がそう言い放った。
女に至っては、クスクス笑いながら『可哀相〜』と勝ち誇ったように私の顔を見ながら嘲笑ってる。