必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》



ふと我に返って気が付いた時にはもう空が夕焼けに変わっていた。



昼ご飯を食べる事も忘れて掃除していたみたい・・・



ぐぅ〜っとお腹がなり
『あっ!蓮さんの夜ご飯作らないと!』


また独り言を呟きキッチンに向かう。




冷蔵庫の中を確認すると何とか夜ご飯のおかずになる位の食材はあったから料理を作りはじめる。




『蓮さん。好き嫌いはないのかな?なるべく栄養あるもの作らないとッ♪』






・・あ、れ??


私、楽しんでない??

昨日はどん底まで気持ちが落ちていたのに・・





掃除に没頭していたから気付かなかったけど今の気持ちは寧ろ充実感に満ち溢れている。




・・・これもみんな蓮さんのお陰なんだよね。




でも何で見ず知らずのどこの馬の骨かもわからない、極普通の私なんかを助けてくれて仕事まで与えてくれたんだろう?




答えが出る筈もない事を考えながら夜ご飯を作りはじめた・・・――




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