必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
―― ピンポ〜ン♪ ――
軽快なチャイムがなり確認すると蓮さんだった。
履き慣れないスリッパに足を取られながらバタバタと急いで玄関に向かう
扉の先には蓮さんがいる。
そう思うだけで胸が高鳴るのを感じていた。
― ガチャッ ―
『蓮さん!お帰りなさいッ!』
笑顔で蓮さんをお出迎え
『ただいま。』
一瞬驚いた顔をした蓮さんだったけど、笑顔で返してくれた。
そんなやり取りに心が満たされ幸せな気持ちが満ち溢れる。
リビングに向かう蓮さんの後ろを付いていくと
『・・・・・。』
リビングにつき、足を止め一点に集中したまま無言になる蓮さん。
その目線を追うとテーブルの上で。
私が作った料理をじっと見ていた。