必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》

『・・あ、あの・・夜ご飯作ったんですけど・・作ってる時にもしかしたら外で食べて来られるかもと思ったんですが・・。』


自分が作った料理を凝視され急に恥ずかしくなった。

今更ながらに、テーブルの上の料理に、もう少し色合いを考え、見栄えがいいものを作れば良かったと少し後悔。




『望が全部作ったの？』
そう言って料理と私を交互に見る。


『・・はい。お口に合うかわかりませんけど・・召し上がられますか？』


『・・・・・。』

無言で何も答えてくれない蓮さんに瞬時に不安が襲う。


『・・あの・・和食嫌いでしたか？』



『あっ。悪い。美味そうで驚いてた。頂くよ。』



『はい！今温め直しますね！』


『よろしく。』


『は〜い！』




蓮さんが無言になって不安になったけど食べてくれる。と言ってくれた事が嬉しくて、心が浮上するのを感じながら
料理の温め直しにキッチンに向かった