必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
♪〜♪〜♪
お気に入りの歌を鼻歌で歌いながら料理を温め直してテーブルに運ぶ。
『おっ。いい匂い!』
部屋着に着替えた蓮さんがキッチンを覗きながらそう言ってくれたのは
凄く嬉しいんだけど。
その部屋着すら、モデルのように着こなしてしまう蓮さんに見惚れそうになるのを必死に逸らし料理に意識を集中させ
『蓮さんの好みを知らなくて和食にしちゃったんですけど・・・お口に合えばいいんですが。』
やっぱりもう少し気の利いたお洒落な感じの料理にすれば良かった
和食にした事をちょっと後悔しながら料理をテーブルに運ぶ
『家で夜飯食べるの久しぶりだな。』
『えっ??』
『最近は忙しくてずっと外で食べてたから。』
『そうなんですか?』
『ああ。しかも和食なんていつぶりかな〜。すっげーいい匂い。いただきます。』
手を合わせ私が作った料理を次々に口に運ぶ。
蓮さんは外食が多いのか。
外で食べるのは確かに美味しいけど毎日じゃ、いくらなんでも体に良くないよね?
これからは仕事が早く終わった日とかなるべく家で食べてもらうようにしよう。
明日料理本を買いに行って明日からはもっと栄養を考えて作ろう!と、心の中で決意しながら一緒に夜ご飯を食べ始めた。