必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
だから健次と付き合いだしてすぐに、
“同棲しよう。”と言ってくれた健次の言葉に迷いや不安はあったものの
嬉しかった・・・
祖父母にその事を言うと、とても心配したけど必死に説得して渋々納得してくれた。
“同棲する事がお前の願い幸せなら”と―――。
同棲と同時に私は勤めていた事務の派遣の仕事を辞めた。
健次が私には家の事をやってもらって、俺が仕事から帰った時におかえりと言って出迎えてほしい。と、言ったから。
家事は得意ではなかったけど、自分なりに精一杯頑張ってたつもり
私はその同棲生活が充実に満ち溢れ、毎日が凄く凄く幸せだった。
“早く結婚したいな〜。”が口癖だった。
健次も頷いて笑ってくれてたよね?
健次の気持ちは違ったの?
いつから気持ち・・冷めてたの?
いつから・・私を要らないと思ってた?
次から次に溢れ出る涙を洋服の袖で拭いながら行くあてなんかある筈もなく
ただただ闇雲に走り続けたーーー