誰かが君にKISSをした
すると、初めて恵美が先に来ていた

「うっそ!」

びっくりして、走り出した

「恵美早くない?」

「あんたのパーティなんだからいつもよりちょい早めにしえみたあ」

「そっか」

「ンじゃあいくよ」

嬉しかった

そんなふうに思っていてくれた事が嬉しかった

いつものカラオケに入った瞬間

 

えっ?

なにが起きたかわからなかった

頭に走る激痛

視界がぐるぐる回る

宙に浮いたような感じ

吐き気

数分で直ったけど

あせがすごくでている

「今のなんなの…?」

「大丈夫っ!?」

「大丈夫だよ…」

「で、でも「さっいこっ!」

恵美の言葉が聞きたくなかった

せっかくパーティなのに

迷惑かけたくなかった

「ほんまなん?」

「ほんまに大丈夫やってっ!いくよ」

言えなくてごめんね?

私はその日恵美に心配かけたくなかったから

いつもより歌い、いつもより飲んだ

恵美は控えめに歌っていた

いちおう気をつかってくれていたんだと

思った

でも、その日から私の体は変わっていった



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