誰かが君にKISSをした
耳が聞こえにくなっていた

耳鳴りのような音がつつ゛く

私はたまらなくなって

ある日病院にいった

結果は…

メニエル病

聴力を失うかもしれない

そういわれた

信じたくなかった

信じたくなくても、体は諦めていた

ふらふら歩く

帰り道

パタっ

桜が降り注ぐ

この桜とともに散ってしまいたい

人目もきにせず、地面にすわりこむ

聴力を失うかもしれない

医者の言葉が頭から離れない

どうしよう…

半なきになっていたそのとき

「大丈夫?てかまぢかわいいじゃん」

話かけてきたのは、おない年くらいのチャラ男

「大丈夫だよっ!じゃあ」

でも、チャラ男は私の腕をぐっと握った

「赤外線しよっ」

どうしよう…

一瞬迷ったが

「ごめん。できないや」

そう断って走って逃げた

今は誰ともかかわりたくなかった

でも、運命は変わらなかった

私の運命は決まっていて、変わることなどなかった

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