【短】君だけのヒロイン
君だけのヒロイン
窓から差し込む柔らかな日差し。
隣には、あたたかい温もり。
体を起こして、小さく伸びをする。
そして、規則的に寝息を繰り返し、隣で寝ている君を起こす。
「樹くん、朝だよ~」
「んん…」
あたしは樹くんの頬をつんつん、と指す。
「ん…おはよ。由憂」
「おはよ、樹くん」
これが、あたしたちの朝。
一緒に起きて、一緒に歯を磨いて、一緒に朝ごはんを食べる。
あたしたちは、いつもいっしょ。
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