病んでいても愛したい。
見ているだけは嫌だったので、私が包帯を巻く。
「だったら、神楽だけでも受け止めたい。死なせたくない」
「別にどう思おうが勝手だけどよ。神楽が一番の爆弾だぜ?自分の幸せ優先すんなら、神楽見捨てろって」
「……」
包帯をわざときつく巻く。いで、と深が言ったので気が晴れた。
優しく巻いていけば、深がわりいなとまた礼を入れる。
「つうか、今日バイトじゃなかったのか?四日連続で会えないって、神楽が寂しがってたぞ」
「……神楽が切ったのって、私のせいかな」
「そうとらえんなよ。切ったのは神楽自身だ。お前に会えなくて精神不安定、錯乱したかもしんねえけど。
お前悲しませるために切ったわけじゃねえから、んな顔すんな」