病んでいても愛したい。
次ページの長めの文章は、要するに“生き長らえてしまった感想”だ。
手を握る、涙を流す、膝をついたりなんかも全ては“生きているからできること”と実感してコレはまた悲しむ。
どうしようもないことだった、生きているコレにしてみれば。
生きているからの苦悩。
死に損なった後悔。
生き長らえた現在。
何一つ変わらない積み立ては苦しみのかさましだ。
「……」
画用紙帳を閉じて、引き出しに戻す。
手錠は十六夜を寝かせるときに外した、自由に動けて今日はリビングで寝ようと思ったけど。