激甘歳差レンアイ!!
「あ・・・・・・。」
教室のドアのところに巧君が立っていた。
おっきな瞳でキョロキョロと梓を探している。
「あ、巧・・・!!!!」
梓は素早く由里の後ろに隠れようとする。
由里が上手いことよけると、また後ろへ。
繰り返していたら、巧君に当然、気づかれてしまった;
「梓!!」
巧君がこっちへやってくる。
「な、なによッ!!」
「梓、昨日はごめんね。」
しょげる姿がなんとも可愛い。
「もう、あんなことで拗ねないからッ
だから、許して!!
俺と一緒にお昼食べて。
俺、梓が一緒じゃないとだめなんだよ。」
おっきな瞳が揺れている。
可愛いッ!!!
「・・・・もう!!
しょうがないんだからッ
早く、行くわよ!!」
梓、本当はうれしいくせに。
梓のあとを、しっぽを振ってついていく巧君。
やっぱり仲良しカップルだ。