激甘歳差レンアイ!!




あ・・・・。


偶然ぶつかってしまった相手。





あの子だった。


「ちょっと大丈夫?由里。」

友達が尻餅をついているその子に手をさしのべる。




由里っていうんだ・・・。





って、そんなこと思ってる場合か;


「ごめん。大丈夫?」

「大丈夫です。

こっちこそ、前見てなくて・・・ごめんなさい!!」



にこっと笑って彼女はそのまま行ってしまった。






あきらからに俺がボーっとしてたのが悪いのに。

こんな俺の見かけにもなにも言わずに、彼女はただ笑っただけだった。






間近で見た彼女の顔。


やっぱり大きな目で

あの距離ではわからなかったが、鼻もまあまあ高い。

なにもぬっていないだろう唇は本当に赤くて小さい。


ふわふわとしたせみロング。

香水でもない、あの甘いにおい。




滝城があんだけ入れ込むのもわかる気がした。
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