激甘歳差レンアイ!!
「いや、えぇっと~。
あ、あの~。」
由里は、なにも考えていなかった、というようにあせりだした。
なんかおもしろい。
俺は、助け舟をだしてやった。
「もしかして、アンタ滝城の彼女でしょ!?」
すると、びっくりしたように顔をあげる。
「やっぱりね。
教室であんなでかい声で自慢されたら、嫌でも耳に入ってくるし。」
半分嘘だ。
少し、聞き耳を立ててたり・・・する。
「は、はぁ。すいません。」
律儀に頭を下げる姿に、思わず笑ってしまった。
「アンタが謝る必要ないよ。」
すると、確かに。という顔をしている。
俺は、PCに向き直った。
「はぁぁあ!!」
わざと、大げさにため息をついてみる。
「なんか、すいません。」
「本当だよ。俺の大事な時間なのに。」
また、嘘をついてしまった。
別に・・・
もうハッキングは終わったし、どっちにしても電源は切るつもりだったんだ。
なぜか、俺は由里をいじめたくなった。
それだけだ。