修学旅行★幼なじみと甘いキス
「……」
今わたしの手元にある、二つの小さな紙。
そのうちの一つに書かれてあるのは「1」の数字。
そしてもう一つ
誰かが握りしめたせいで
すっかりクシャクシャになったクジの真ん中に書かれていたのは
「2」の数字。
翔は…
「2班」だったんだ。
――同じじゃなかった。
「翔~、何かおまえさっきと違くね?どーした?」
自分の番号が分かった人たちは
それぞれ決められた班の席へと集まり座っていく中、ふいに翔の友達の声がして
わたしは複雑な想いで、今もかたくなに背を向けて黙っている翔のことを見た。
「せっかく俺ら一緒の班だったんだしさぁ、もっとこうパーッといこうよな?!パーッと!」
「……」
「お、おい…、翔?」
わたし、なにを考えてたんだろう。
いくら席や委員が一緒になったからって
班まで同じになるとか、ありえないよね…。
今わたしの手元にある、二つの小さな紙。
そのうちの一つに書かれてあるのは「1」の数字。
そしてもう一つ
誰かが握りしめたせいで
すっかりクシャクシャになったクジの真ん中に書かれていたのは
「2」の数字。
翔は…
「2班」だったんだ。
――同じじゃなかった。
「翔~、何かおまえさっきと違くね?どーした?」
自分の番号が分かった人たちは
それぞれ決められた班の席へと集まり座っていく中、ふいに翔の友達の声がして
わたしは複雑な想いで、今もかたくなに背を向けて黙っている翔のことを見た。
「せっかく俺ら一緒の班だったんだしさぁ、もっとこうパーッといこうよな?!パーッと!」
「……」
「お、おい…、翔?」
わたし、なにを考えてたんだろう。
いくら席や委員が一緒になったからって
班まで同じになるとか、ありえないよね…。