修学旅行★幼なじみと甘いキス
―ガヤガヤ


そう思う間にも
周りはどんどん新しい班ごとへと固まり、集まっていく。


それを見たわたしはパッと視線を戻すと
急いでクジをポケットにしまった。


(…わたしも行かなきゃ)


心の片隅では翔のことが気になったけど

翔が普段からブスッとしてるのは今に始まったことじゃないし

今までが偶然すぎたんだ。


それに…
当日は翔の目を気にせず過ごせそうで、良かったよ…。


わたしは自分にそう言い聞かせると
クルッと背を向けて、走りだす。


「あの…」


そのまま緊張しながらも、1班が集まる席に近寄り、声をかけてみた。

すると…
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