修学旅行★幼なじみと甘いキス
「俺さ、新垣って言うんだ。新垣直哉」

「あらがき…?」

「直哉でいいよ。俺も高橋さんのこと、加奈子ちゃんって呼んでい?」

「!あっ、う、うん…!って、え?下の名前…」


なんで知って…?


―お互い、たった今初めて言葉を交わしたばかりで、まだ自分の名前は言っていなかったはずなのに


なぜか最初からわたしの名前を知っていた様子の、直哉くんという人に
わたしは目を丸くする。


するとその人はとっさに頭の後ろへ手を当てたかと思うと
はにかんだように笑った。
< 121 / 473 >

この作品をシェア

pagetop