修学旅行★幼なじみと甘いキス
ジィーーーッ
(…んん?)
そんなことを考えていたとき
ふいに隣の方からものすごい視線を感じて
わたしはハッとする。
不審に思い
おそるおそる顔を横に動かしてみると
そこにはあさみちゃん詩織ちゃん含め
さっきまで修学旅行の話で盛り上がってたはずの1班の人たちが
いつの間にかジッとこっちを食い入るように見ていて…
ひっ!
い、いいいつの間に!
思わず目をギョッとさせるわたしに
詩織ちゃんがサラリと口を開いた。
「あ、ごめん。せっかくイイ雰囲気だったのにジャマしちゃった?」
「だいじょーっぶ!加奈子は全っ然気にすることないから!うちら何っも見てないし、何っも聞いてないから!
ってなわけで
さささ。加奈子らお二人さん。あたしたちのことはどーぞお構いなく♪」
「ち…!ちちち違!」
そう言ってまるで何も見ていなかったようにまた前を向きなおしてくれたものの
明らかにその表情は
みんな口元をニヤニヤさせて楽しそうにしてる。
あさみちゃんなんか
体はあっち向いときながら
顔はちゃっかりこっち見てるし!
とにかくどう説明すればイイのか分からなくて
でも本人が見ている前で本気で否定するのもどうなのかと思い
困り果てたわたしはすっかり顔を真っ赤にさせながら一人アタフタ手を動かす。
「? あ…」
そんなとき
みんなからの冷やかしに一切照れることも否定することもなく
大人しくただ黙っている様子の直哉くんに気がついて。
思わずチラッ…と顔色をうかがうようにして見あげたわたしに
直哉くんは、そんなわたしの視線に気がついたかと思うと、すぐにニコッと笑い返してくれた。
「…!」
―ドキッ…
…あ、また。
まただ。この感じ…。
直哉くんのその笑った顔を見るたび、目が離せなくなる。
ある人とはまるで正反対の
その優しい笑顔に
胸の奥がグッとなる。
(…んん?)
そんなことを考えていたとき
ふいに隣の方からものすごい視線を感じて
わたしはハッとする。
不審に思い
おそるおそる顔を横に動かしてみると
そこにはあさみちゃん詩織ちゃん含め
さっきまで修学旅行の話で盛り上がってたはずの1班の人たちが
いつの間にかジッとこっちを食い入るように見ていて…
ひっ!
い、いいいつの間に!
思わず目をギョッとさせるわたしに
詩織ちゃんがサラリと口を開いた。
「あ、ごめん。せっかくイイ雰囲気だったのにジャマしちゃった?」
「だいじょーっぶ!加奈子は全っ然気にすることないから!うちら何っも見てないし、何っも聞いてないから!
ってなわけで
さささ。加奈子らお二人さん。あたしたちのことはどーぞお構いなく♪」
「ち…!ちちち違!」
そう言ってまるで何も見ていなかったようにまた前を向きなおしてくれたものの
明らかにその表情は
みんな口元をニヤニヤさせて楽しそうにしてる。
あさみちゃんなんか
体はあっち向いときながら
顔はちゃっかりこっち見てるし!
とにかくどう説明すればイイのか分からなくて
でも本人が見ている前で本気で否定するのもどうなのかと思い
困り果てたわたしはすっかり顔を真っ赤にさせながら一人アタフタ手を動かす。
「? あ…」
そんなとき
みんなからの冷やかしに一切照れることも否定することもなく
大人しくただ黙っている様子の直哉くんに気がついて。
思わずチラッ…と顔色をうかがうようにして見あげたわたしに
直哉くんは、そんなわたしの視線に気がついたかと思うと、すぐにニコッと笑い返してくれた。
「…!」
―ドキッ…
…あ、また。
まただ。この感じ…。
直哉くんのその笑った顔を見るたび、目が離せなくなる。
ある人とはまるで正反対の
その優しい笑顔に
胸の奥がグッとなる。