修学旅行★幼なじみと甘いキス
ゾクッ…!
「!」
でもその瞬間
突然向こうから、誰かの強い視線を感じてハッとする。
びっくりして後ろを振り向くと
いつの間に見られていたのか、そこにいた翔と目が合った。
「加奈子ちゃん?」
「あ、ごめ…」
直哉くんに呼ばれ前を向き直すものの、心臓の音は止まなくて。
お互いの受信が終わるまでの間
わたしはもう一度だけ、翔がいる方をチラッと振りかえる。
だけど翔はすぐにわたし達から顔をそらしたかと思うと、ガタッと無言で席を立ち
そのままズカズカと教室をあとにして行った。
「……」
……翔?