修学旅行★幼なじみと甘いキス
「ふふ、ねぇ翔くん…」


前の方では二人、何かヒミツの話しでもしているのか
三浦さんが翔に耳打ちをするように大きく身を寄せて話しかけてる。

それを見てわたしは思わず眉をしかめたかと思うと、すぐに視線をプイと窓の方へ移した。


“おまえなんか一生…”


…あれから

幼なじみの翔とは全然話していない。

翔の方も、あれから何も言ってこない。


あの日の出来事をきっかけに
わたしと翔の関係はますますギクシャクしてしまってる。


けど、これでいいんだ。

もう翔とのことで
いちいち傷ついて、暗くなりたくないから。


ただ今はこのまま何事もなく今日明日をやり過ごして

目の前にあるこの修学旅行が、いっそ早く終わってしまえばいいと思った。


「……」


このまま……


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