修学旅行★幼なじみと甘いキス
「はいはい、みんな順番にね~」
しばらくすると
わりばしを両手いっぱいに持った健くんが、わたし達のところにもやって来て
側に座っていたあさみちゃんが「来た!」と小さく叫ぶ。
「あぁー、どれにしよう~。すっごく迷う!」
「ふは。つかそこ、めっちゃ気合い入ってんね」
「うん。かなり!超入ってる!」
隣ではあさみちゃんが、
目の前に束ねられたいくつもの割りばしと、必死ににらめっこを続けている様子の中
わたしは思わずチラ…とよそ見をして、翔の姿を探す。
「……」
だけど翔は、ここからだいぶ離れた前列の方に座っているのか
今どんな表情をしているか分からない。
ただ翔がそこに座っていると思う座席の背もたれを、
わたしはひとり離れた場所から、ぼんやりと見つめていた。
しばらくすると
わりばしを両手いっぱいに持った健くんが、わたし達のところにもやって来て
側に座っていたあさみちゃんが「来た!」と小さく叫ぶ。
「あぁー、どれにしよう~。すっごく迷う!」
「ふは。つかそこ、めっちゃ気合い入ってんね」
「うん。かなり!超入ってる!」
隣ではあさみちゃんが、
目の前に束ねられたいくつもの割りばしと、必死ににらめっこを続けている様子の中
わたしは思わずチラ…とよそ見をして、翔の姿を探す。
「……」
だけど翔は、ここからだいぶ離れた前列の方に座っているのか
今どんな表情をしているか分からない。
ただ翔がそこに座っていると思う座席の背もたれを、
わたしはひとり離れた場所から、ぼんやりと見つめていた。