修学旅行★幼なじみと甘いキス

「――はい、ストップ~!
二人とも、そこまで!」


―そしてその数分後

あとほんのわずか数秒かというところで

このゲームの進行役であり
審判もしている健くんが声を出した。


その瞬間
さっきまで大きく盛り上がっていた車内はとたんに静かになり

健くんがこのゲームの結果を、マイクを使って読み上げはじめる。


このゲーム、勝ったのは…


「えー、かなり二人とも健闘してくれました。あざっす!
そして第一回、記念すべき最初のゲームに見事勝利したのはなんと……
マドンナです!おめでとうございま~す!」


そう言って
健くんは持っていたマイクを
勝利した三浦さんの元へサッと向けた。


そのあとすぐ
渡されたマイクに顔を近づけたかと思うと

嬉しそうな顔で「イェーイ♪」と、はっちゃけてみせた三浦さんに

車内からワァァッと大きな拍手があがる。
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