修学旅行★幼なじみと甘いキス
「ちょ、アハハっなにあれウケる!」

「タケのやつ
んなモンどこに隠し持ってたんだよ~?(笑)」

「とにかく、おめでと~!」


そんなクラスメイトからの声に、

バスの廊下では
賞品の入った袋を、両手いっぱいに持った三浦さんが

「ありがと~♪」と笑いながら
自分の座席へと戻ってきた。


―結局

最初にスタートとしたこのポッキーゲームの結果は

途中、相手側の女の子が
あまりのプレッシャーに耐えられず

とっさに自分からポッキーを口から離した事で

みごと三浦さんの勝ちとなった。


あんな大胆なゲームを
いきなりみんなの前でやらされることになっても

三浦さんは躊躇するどころか

逆にそれをあっさりとやってのけてしまった事に
わたしは茫然とせずにはいられない。


思わずチラ…、と後ろを振り向くと
席の後ろでは、今も友達と大きく盛り上がった様子の三浦さんがいて……

わたしは小さくうつむいた。



「……」


“だって、思ったんだもん。好きって。
今ほんとにそう思ったんだから、ウソ付いてもしょうがなくない?”



…やっぱり


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