修学旅行★幼なじみと甘いキス


“おまえなんか一生…、大キライなんだよ”



いや…やだ

こんなのやだよ…。


それに、翔とはあの日からずっとケンカ…したままなのに。



「……っ」

「……」


あまりの緊張と気まずさから
わたしはその場でジッ…と立ちすくんだまま、ひたすら顔をうつむかせる。


そのまま、かたくなに上を向くのを拒んでいると
突然、目の前にいた翔がわたしの肩をグイとつかむ。


(! えっ?)


ビックリして顔をあげようとしたのもつかの間

同時に、翔がいきなり顔を近づけてきて……


オォッ!?という
クラスのどよめく声がいっせいに広がった

次の瞬間




「―――!」




時間が


止まったかと思った。
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