修学旅行★幼なじみと甘いキス

シ、ン……



何の前触れもなく
とつぜん目の前に飛び込んできたその光景に

クラスの女の子たちだけじゃなく、
さっきまで騒いでいたはずの男子たちも
ふいに目を奪われたかのように一瞬で静まり返る。


その前で
わたしは今起こっている現実が信じられず
もう何も考えられなくて

ただジッとここから動けないまま…

しばらくその場でひとり、目を見開いて固まっていたあと





「……」




どこかとても名残惜しそうな瞳をして


突然スッ…、と

翔がわたしから顔を離した。
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