修学旅行★幼なじみと甘いキス
「――す、
すっげー!
マジすげぇー!
俺、人の生チュー見て鳥肌立ったの初めてなんすけど!」
まるで言葉を忘れたかのように
この場にいた全員が
しばらくの間わたしたちの事をただ黙ってジッと見入っていたかと思うと
突然、近くにいた男子のひとりが興奮したように口を開いた。
そしてそのことを証明してみせようと、
ガッ!と大きく腕までまくって見せた男子に対して
他の人たちもしだいにザワザワとざわめき出す。
「うっわすげー…、マジで鳥肌立ってんじゃん」
「何組か男女で当たったペアはあったけど、
ほとんど全員照れるかイヤがるかして、ほぼゲームになってなかったからな」
「なぁ今のマジでやったのか!?
って、…え?おい翔!?」
ところがその質問に答えることなく
いきなりバッ!とわたしから顔を背けたかと思うと
なぜかそのままズカズカと自分の座席へと戻って行ってしまった翔。
「お、おい~、どうしたんだよ翔~;」
「おまえ余計なことでも言ったんじゃねーの?」
「ねぇねぇ今のあれほんとにキスしたの?」
「わかんない…。でも二人顔近かったし、しちゃったんだと思う」
「えぇー、いくらゲームでも見たくなかったぁ…」
そんな翔の行動に、バスの車内はすっかり騒然とする中、
残されたわたしはひとり目を見開いて止まったまま、ぼうぜんとしていた。
「……」
すっげー!
マジすげぇー!
俺、人の生チュー見て鳥肌立ったの初めてなんすけど!」
まるで言葉を忘れたかのように
この場にいた全員が
しばらくの間わたしたちの事をただ黙ってジッと見入っていたかと思うと
突然、近くにいた男子のひとりが興奮したように口を開いた。
そしてそのことを証明してみせようと、
ガッ!と大きく腕までまくって見せた男子に対して
他の人たちもしだいにザワザワとざわめき出す。
「うっわすげー…、マジで鳥肌立ってんじゃん」
「何組か男女で当たったペアはあったけど、
ほとんど全員照れるかイヤがるかして、ほぼゲームになってなかったからな」
「なぁ今のマジでやったのか!?
って、…え?おい翔!?」
ところがその質問に答えることなく
いきなりバッ!とわたしから顔を背けたかと思うと
なぜかそのままズカズカと自分の座席へと戻って行ってしまった翔。
「お、おい~、どうしたんだよ翔~;」
「おまえ余計なことでも言ったんじゃねーの?」
「ねぇねぇ今のあれほんとにキスしたの?」
「わかんない…。でも二人顔近かったし、しちゃったんだと思う」
「えぇー、いくらゲームでも見たくなかったぁ…」
そんな翔の行動に、バスの車内はすっかり騒然とする中、
残されたわたしはひとり目を見開いて止まったまま、ぼうぜんとしていた。
「……」