修学旅行★幼なじみと甘いキス

!!


そのとき
思わずわたしの心臓がドキーッ!と反応して


しばらくしておそるおそる後ろを振り返ってみる。


するとわたしの手をいきなり引っつかんで
向こうへ行かせないようにしていたのは

やっぱり――あの翔だった。


「……」


その瞬間
とっさに自分の口元がヒクっ…とつりあがって絶句するわたしに

目の前にいた翔がつかんでいた手をパッと離す。


そして
ひとり硬直するわたしの顔を、ジッと見つめてきたかと思うと
こう言った。


「加奈子。
実は俺、今おまえに話したいことが、あんだけど」

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