修学旅行★幼なじみと甘いキス
「!?…っ!?」


そう思ったら
とっさに声も出ず、ひたすらパニックになるわたし。

そのままひとり頭の中をグルグルと色んなことがかけめぐる。



“おまえなんか一生…、大キライなんだよ”



え…?な、んで…

なんで?

だって1ヶ月前にお互い、本気のぶつかり合いをしてから

ほんの、ついさっきまで一言も口きかなかったくらい…、
わたしたち二人とも
今ものすごく険悪で、最悪な状況なんだって思ってた。

ずっとそう思ってた、のに


「……っ」

「!」


だから一体、これはどういう風の吹きまわしなんだろうと

もう一度自分の目で確かめるように、
思わずジッ…と翔のことを覗きこんで凝視するわたしに


そのすぐ目の前に映る翔は
一瞬ウッ、とバツの悪そうな表情をしたかと思うと
すぐさまフンっと顔をそらして、思いきりふてくされた態度でこう言った。
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