修学旅行★幼なじみと甘いキス
「…お、大勢で騒いだ方が楽しいだろ。人少ねーより。
つか、こっちは数合わせんのスゲーめんどくせーんだっつの。勘違いすんな」

「……」

「…って、そーじゃなくて。
いきなり俺らんとこ来んのがなんなら別に、
おまえとよく一緒にいる女二人もその、連れてきていーけど」


―ただし他の男はぜってー呼んでくんなよ!


いきなり一人でふてくされ出したと思ったら

急にあわててブレーキをかけたようにモゴモゴと大人しくなって。


ほんとはわたしに来てほしくないのか
やっぱり人数合わせのために、ただイヤイヤ誘ってるだけなんじゃないのか


―とにかく翔の言ってる事が、さっきからものっすごい、
矛盾、してる気がするんですけど…;


なのにわたしと同じ班でもある直哉くんや、勇樹くんたちのことは、

やたら念を押してしつこく強調してくるから、
わたしは一人ケゲンに思いながらも首をかしげる。



“おまえとよく一緒にいる女二人もその、連れてきていーけど”


「……?」


わたしとよく一緒にいる……?


それって
もしかして、――あさみちゃん達のこと…?

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