修学旅行★幼なじみと甘いキス
「はっ?……んだよそれ。
マジメで優しいそいつと違って
俺は人の気持ちも考えらんねーただのメーワクな不良だって言いてぇのかよ」

「うんそーだよ!
だって実際そうじゃん!?
現にケンカしたまま仲直りだってしてなくて、
“ごめん”の一言すら言われてないのに、それでいきなり部屋に来いなんてさ…
いくらなんでも勝手すぎるよ!」

「……っ」

「だから今日の夜だって翔たちのところには絶対行かないし、
その分好きなだけ騒げばいい。
だけどもうわたしには一切話しかけてこないで!!」


翔なんか大ッキライ!!


そう大声で張り叫んで
わたしはバッ!と翔から背中を向ける。


「……っ」


そのままグッ…、と唇を噛みしめ、
ひとり立ちすくんだままのわたしに、

そのすぐ後ろにいる翔はしばらく黙っていたあと
込みあがってくる怒りに、心底耐えているからなのか
ひどく震えた声でこうつぶやいた。
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