修学旅行★幼なじみと甘いキス
「加奈子ちゃん…」
「!」
でもそのとき
すぐ側で、あの直哉くんの呼ぶ声がしてハッとする。
するとそこには
どこかやるせない瞳をした直哉くんが、
まるで行って欲しくないと心で訴えるように
ギュッとわたしの手を握りしめていて…
「…っ、何でもない。早く行こう」
そんな直哉くんに胸の奥がズキッと痛んで
わたしは自分の気持ちを抑えこむように俯く。
そのままバッと顔を背け、
直哉くんと一緒に、みんなのいる所へ戻ろうと走り出した瞬間、
後ろで翔がこう叫んだ。
「…待ってる!」
「…!」
「加奈子からの返事、ずっと待ってっから!」
その言葉に、思わずわたしの足がピタッと動けなくなって
もう一度だけ後ろを振りかえる。
すると、そのとき見た翔の表情は
この15年間、一度も目にしたことがなかったくらい…
とてもまっすぐ、切なげな瞳をしていて…
「……っ」
そんな翔の姿に、内心ひどく動揺しながらも
急いで目をそらしたわたしは
何も答えることなく、黙ってこの場をダッ…!と駆け出していった。
「!」
でもそのとき
すぐ側で、あの直哉くんの呼ぶ声がしてハッとする。
するとそこには
どこかやるせない瞳をした直哉くんが、
まるで行って欲しくないと心で訴えるように
ギュッとわたしの手を握りしめていて…
「…っ、何でもない。早く行こう」
そんな直哉くんに胸の奥がズキッと痛んで
わたしは自分の気持ちを抑えこむように俯く。
そのままバッと顔を背け、
直哉くんと一緒に、みんなのいる所へ戻ろうと走り出した瞬間、
後ろで翔がこう叫んだ。
「…待ってる!」
「…!」
「加奈子からの返事、ずっと待ってっから!」
その言葉に、思わずわたしの足がピタッと動けなくなって
もう一度だけ後ろを振りかえる。
すると、そのとき見た翔の表情は
この15年間、一度も目にしたことがなかったくらい…
とてもまっすぐ、切なげな瞳をしていて…
「……っ」
そんな翔の姿に、内心ひどく動揺しながらも
急いで目をそらしたわたしは
何も答えることなく、黙ってこの場をダッ…!と駆け出していった。