修学旅行★幼なじみと甘いキス
◇対照的カンケイ
…イヤなことって
どうしてこう立て続けに起こるものなんだろう。
同じ高校に、同じクラス。
しまいには翔と隣の席って言うだけでも
気分が重くなるというのに。
「……」
黒板には担任の先生が消し忘れて行った
わたしと…翔の名前。
まるで初めからそこに書かれることが決まっていたようにも思えてくるくらい
キレイに隣り合った、その二つの苗字を見るたび
どうあがいたって
今この運命からは一生逃れられないんだと
まるで目に見えない何かに、そう言われているような気がして。
夢なら今すぐ覚めてほしいと、心底思った。