修学旅行★幼なじみと甘いキス
「――ハイ、お待ちどう!」
「おわっ来た!」
「うっまそ~♪」
「待ってました!」
ふいに今朝の直哉くんの言葉を思い出して
ギュッ…と自分の両手を握りしめていたそのとき
目の前をいきなりドンと
注文したラーメンのお椀が、わたしたちのいるテーブルへ次々と運ばれてきてドキッとする。
「全員分来た?」
「来た来た。あ、ハイ加奈子、おしぼり」
「あっありがと」
気がつけばあっという間に人数分のラーメンが出揃い、
相変わらずわたしだけポカンとあっけにとられていると
向かいでテキパキと動く詩織ちゃんから、おしぼりや割りばしを受け取った。
「やた♪ それじゃあさっそく皆で頂きますしよー!」
そう言って
なんだか一人、気遅れた感は拭えないながらも
とにかくわたしも急いであさみちゃん達と一緒にテーブルの前で手を合わせる。
「いっただっきまーす!」
そのあとすぐ、パキッ!と
勢いよくわりばしの割れる小気味のイイ音がして
次の瞬間にはもう、勇樹くん達が麺をすすってガッツき出してる中
自分もあわててラーメンに手をつけようとおハシを動かす。
そのままとっさに口へ運ぼうとしたその時
「お、いらっしゃい!」
突然――ガラッ!と入口の扉が開いて、誰かがお店に入ってきた。
「おわっ来た!」
「うっまそ~♪」
「待ってました!」
ふいに今朝の直哉くんの言葉を思い出して
ギュッ…と自分の両手を握りしめていたそのとき
目の前をいきなりドンと
注文したラーメンのお椀が、わたしたちのいるテーブルへ次々と運ばれてきてドキッとする。
「全員分来た?」
「来た来た。あ、ハイ加奈子、おしぼり」
「あっありがと」
気がつけばあっという間に人数分のラーメンが出揃い、
相変わらずわたしだけポカンとあっけにとられていると
向かいでテキパキと動く詩織ちゃんから、おしぼりや割りばしを受け取った。
「やた♪ それじゃあさっそく皆で頂きますしよー!」
そう言って
なんだか一人、気遅れた感は拭えないながらも
とにかくわたしも急いであさみちゃん達と一緒にテーブルの前で手を合わせる。
「いっただっきまーす!」
そのあとすぐ、パキッ!と
勢いよくわりばしの割れる小気味のイイ音がして
次の瞬間にはもう、勇樹くん達が麺をすすってガッツき出してる中
自分もあわててラーメンに手をつけようとおハシを動かす。
そのままとっさに口へ運ぼうとしたその時
「お、いらっしゃい!」
突然――ガラッ!と入口の扉が開いて、誰かがお店に入ってきた。