修学旅行★幼なじみと甘いキス
「叱る?叱るって何を?
それとも高橋さん、まさかアナタあたしに叱られるようなことでも自白したいの?」

「――!!(ギクーッ)」

「だいたい、昨日がその“一度目”じゃないってことくらい、あたしはちゃんと知ってるのよー?
こうなることを、もう一ヶ月も前から見越して、あたしがわざわざ直接あなたに念まで押しといてあげたのに」


――まぁ結局これもおおよそ予測出来てたことだし、わざと見逃したあたしにも非はあるから
あえて黙っておいてあげたけど。



ポットの紅茶を再びカップへ注ぎ足しながら

ふと何かを知っているような口調をこぼした先生に

わたしは思わず「え?」と伏せていた顔を見あげる。



「? あの、黙っておいたって…?」

「…これだけ言って、まだ分からない?
修学旅行初日の夜、館内の304号室を見回りに来たのは、このアタシだから」
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