修学旅行★幼なじみと甘いキス
「!? 翔…」
「アイツにはもう全部、話したから」
「……っ」
「今は…ほっといてやって」
……―――
今も腕をつかんだまま
いつになく真剣な顔つきの翔に、わたしは何も言えなくなる。
――結局そのまま二人ここで立ち往生をしていたあと
やがてあの三浦さんの姿は見えなくなり
しばらくして、翔の手がスッ…と放れたと同時に
わたしも小さく頷き返した。
「……。うん…―――」
――その後、お互いの部屋までへと戻る廊下を
翔とふたり、無言でトボトボと歩く。
そのまま一人うつむきながら、わたしはふと口を開いた。
「…三浦さん、大丈夫だったのかな」
「……」
「傷つけたよね……?」
“それじゃあ、あたしはもう行くね”
さっきは少しも責めることなく
ただあの場をあっさりと駆け出して行った三浦さんのことが、どうしても気になってしまう。
そのまま一人浮かない様子のわたしに
前をスタスタと歩く翔は、一瞬ムッと微妙そうな反応をしたかと思うと、すぐに首を横へひねった。
「アイツにはもう全部、話したから」
「……っ」
「今は…ほっといてやって」
……―――
今も腕をつかんだまま
いつになく真剣な顔つきの翔に、わたしは何も言えなくなる。
――結局そのまま二人ここで立ち往生をしていたあと
やがてあの三浦さんの姿は見えなくなり
しばらくして、翔の手がスッ…と放れたと同時に
わたしも小さく頷き返した。
「……。うん…―――」
――その後、お互いの部屋までへと戻る廊下を
翔とふたり、無言でトボトボと歩く。
そのまま一人うつむきながら、わたしはふと口を開いた。
「…三浦さん、大丈夫だったのかな」
「……」
「傷つけたよね……?」
“それじゃあ、あたしはもう行くね”
さっきは少しも責めることなく
ただあの場をあっさりと駆け出して行った三浦さんのことが、どうしても気になってしまう。
そのまま一人浮かない様子のわたしに
前をスタスタと歩く翔は、一瞬ムッと微妙そうな反応をしたかと思うと、すぐに首を横へひねった。