修学旅行★幼なじみと甘いキス
「はよ、加奈子ちゃん」

「直哉くん!」


その声にビックリして
思わずハッと顔をあげると、そこに立っていたのは直哉くん。

いつもみたく穏やかな目を向ける直哉くんに、わたしも慌てて笑い返す。


「お、おはよう!」

「何気ちょっと久々だよな。
昨日はあのあと夜会ってないし、
今朝のバイキングも、加奈子ちゃんだけ先部屋戻ったって聞いたから」

「あっ、うん!
実は、そうなんだよね。へへ…」


直哉くんとの会話から
何気なく、ついさっきまであの翔と会っていたことを思い出し、ついつい顔がにやける。

そのまますっかりはにかんだ様子のわたしに、直哉くんが口を開いた。
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