修学旅行★幼なじみと甘いキス

「え？」

「あ゛、いやその、な、なんていうか！
実際俺のせいで、二人の仲が余計こじれたっつうか。
そもそも俺が加奈子ちゃんに近づいたりしなければ、お互いもっと早くに一緒になれてたんじゃないかなって。
…本当はずっと、考えてた」

「……直哉くん」

「でも今の加奈子ちゃん見たら、ちょっとは俺も二人のために何か出来たのかなって、嬉しくてさ」


それに…ただでさえ俺、あの広瀬くんから嫌われてるみたいだし。


さりげなくそう呟いて
ははっ…と小さく苦笑してみせた直哉くんに
わたしはゆっくりと首を横に振ってみせた。