修学旅行★幼なじみと甘いキス
え…―?
ドク
「…ちょっとは、帰んの遅くなったって平気だろ?
どーせおまえん家、俺んとこのすぐ隣なんだし」
その瞬間――思わず心臓がドキッと跳ねて顔をあげると、そこにはそっぽを向いたままひたすら頬を赤くする翔。
それを見て、ようやくこの今言われている意味が分かったわたしは、
とたんにボン!と自分の顔を沸騰させると慌ててうつむいた。
「エッ、あっ…えと;
わっ、わたしは別に…どっちでも」
「……」
「翔が、いいなら…」
そう言いかけて、チラ…と顔色を伺うようにおそるおそる翔を見上げる。
……昔は、親の都合とかがあって幼なじみの翔の家(ウチ)に上がらせてもらったりもしたけど
でもそれはあくまで、ちっちゃい頃の話しで。
今は、“恋人同士”なんだよね…?
それって…――