きっと…

あ〜、今日は行かないとな〜


やっぱりめんどくさい塾…

でも受験生だし頑張るか!

宿題は昨日やったし☆


いつものように自転車で塾に向かった




「こんにちは〜」


「こんにちは、今日は昨日できなかった理科ね」


と塾長が言った。


「個別の教室入って〜」


普段一斉授業の私は
個別の教室は初めてだった。


個別の教室は仕切りがあって、広い教室だ



私はクーラーの近い席に座って待った。



「よっ!」


待ってると声がした。


後ろを見ると木村先生が立っていた。


「どこやってないんだっけ?」

とテキストをパラパラ見始めた。


「わかんなーい」


昨日来てないからわかるわけないじゃんと思いつつ返事をした。



私の隣には同い年の女の子が座っていた。


なんだ、一対一じゃないのか…
と、ちょっと残念な気持ちになった。



木村先生は隣の子にも
教えないといけないから
範囲を教えていた。


私は理科で隣の子は
数学か〜


木村先生は理数系らしいね

「んじゃ、今日はここね」

そう言って私にも範囲を教えた。


問題を解いていると



「先生〜!わかんな〜い☆」

数分もたたない内に隣の子が話だした。


「ちゃんと解いたか!?
すぐ諦めないの!」



言ってやれ、先生!


基本私はブリッコ口調が嫌いだ


だから隣の子はあまり好きになれなそうだ…


「解いたもん、わかんないの〜」


なんだよ、ちゃんと解いてないくせに


私は少し苛立ちながら
問題を解き続けた



「仕方ないな〜、一緒に解くか」


教えちゃうんだー
と、少し寂しくなった


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