キモチ
――…けどそれがもっと私と生活をダメにしたんだ。
「お母さん…コレ」
「成績表?…1番よね?」
「え…うん。」
「……はぁ…代わり映えが無いのよね。アンタの通知表」
「……。」
「ま、運動出来ないから仕方ないけど。体育だって評価に入ってるんだから5じゃなくていいからせめて4は取りなさいよ?」
「え…でも……。」
「他5なのに、1つだけ3とか何なのって思うでしょ。」
「それは…」
「アンタも雅人みたいだったら良かったのにね。」
「……ッ!!」
お母さんは成績表に判を押しながら、なんでアンタは。っとばかりに言った。